金融機関に認知症を疑われたら絶対後見人が必要?(後見制度のよくわからないこと#3)

「認知症になったら絶対後見人が必要?」

普段から非常に多くいただく質問です。

最近では高齢者の方が金融機関の窓口に行って、

・出金の目的を言えない

・話が通じない

・整容が乱れている

など、少しでも認知症と疑われるような行動をすると、窓口の担当者が

「後見人つけてきてください」

と、払い戻し手続きをさせてくれないことが頻発しています。

見方を変えれば、本人の預貯金という財産を守るためといえ、成年後見制度の認知度が高まっている表れではあるのです。

ただ、制度理解が不十分なために、些細なことでも「一事が万事」となり、不必要な制限がかかっているとも言えます。

今回は、払戻手続ができなくなったら、後見人はつけるべきか検討します。

持論

金融機関に言われただけでは、専門的判断とはいえない。

払戻手続ができないだけなら、後見人は不要。

理由

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