第三者後見人の報酬っていくらかかる?(後見制度のよくわからないこと#1)

後見人の横領事件

後見人による横領事件は、ニュースや新聞でも見聞きしたことがある人は多いと思います。

でも、マスコミの取り上げ方によって、あたかも後見人は横領するものだと印象付けられている部分もあると思います。ここは、専門職後見人としては、強調したい部分!

果たして、横領なんてできるもんなのでしょうか。

1年ごとに必ず家庭裁判所に通帳のコピーを報告と共に提出しなければなりません。使途不明金なんてあればすぐに指摘されます。

でも、なぜ事件が起きるかといいますと、横領するような後見人は通帳のコピーを提出できる状況にありませんで、そもそも家庭裁判所への報告を怠っています。

そんな人たちの行いのために、専門職後見人全体の評価が下がるのは頂けません。

ちょっと愚痴でした。

報酬の相場は?

後見人の報酬については、地域差があるので、各家庭裁判所ごとに基準が違います。

ですが、大まかな基準は公表されています(下記の東京家庭裁判所立川支部ホームページから引用)。

https://www.courts.go.jp/tokyo-f/vc-files/tokyo-f/file/0102.pdf

簡単に表にまとめるとこのようになります。

  • 基本報酬 月額2万円
  • 管理財産が1000万を超え5000万以下    月額3万円~4万円
  • 管理財産が5000万を超える場合       月額5万円~6万円

あくまで、基準です。

でも、「後見人の報酬っていくらかかるの?」と聞かれたら、この表に基づいて答えれば良いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今後、後見人の報酬について聞かれたときに備えて、この表をプリントアウトしておくといいかもしれませんね。

これからも後見人としての仕事について、わかりにくいことをまとめていきます。

ゆくゆくは、何か分からないことがあったら調べられる「後見人ウィキ」のようになったらいいなと思ってます。

1 2