今月から社会福祉士会が実施する基礎研修が始まります。みなさんは、受講されてますか?
この記事では、基礎研修で得られるモノ、コト、成果について書きます。
これから、
・基礎研修を受ける方、
・受けようか迷ってる方、
・都道府県社会福祉士会への入会の意味なんてあるかなぁなんて思ってる方
に向けて、参考になればいいなと思いながらまとめていきます。
目次
はじめに
僕にとっては、基礎研修は思い出です。
そもそも基礎研修ってのは、1から3まであり、1年ごとに積み上げ式で学んでいきます。
基礎研修は、社会福祉士の資格を取得したのちに理論と実践が学べるようにプログラムされた認証研修です。国家資格の試験勉強とは、また一味違う理論と実践の架け橋方を学ぶようなイメージです。
成年後見人を受任するためには?
成年後見人を受任したいと考えている場合には必ず受講しないといけません。
社会福祉士としての基礎を積み上げたあと、
“ぱあとなあ”という成年後見のための社会福祉士の組織体に登録するための研修を積み上げます。
そうすることで、社会福祉士としての基礎+権利擁護の基礎が身に付きます。
基礎研修の受講要件は?
基礎研修を受講するためには都道府県社会福祉士会に入会していないと受講することができません。こればっかりは、必須です。
でも、社会福祉士会の入会のメリットは、受講するためにやむなくとかそういういうことではありません。
なにより、基礎研修を受講すると
社会福祉士人生で一生モノ
をゲットできるメリットがあると言えます!
それは、何ぞやというところを以下にまとめます。
(もちろん社会福祉士会としての改善点はありますが、会を良くするためにも、また別の機会にまとめます。)
社会福祉士会入会で得られる財産
同期の仲間
この基礎研修を最初から一緒に学んでいる社会福祉士の仲間は、いわば同期といえます。この同期は、この先の社会福祉士人生でずっと繋がれる貴重な繋がりになります。
研修課題を一緒に取り組んだり、グループワークをやったり、スムーズに行けば(留年しなければ)ずっと一緒なので、心強いです。
地域の中で、同期がいるということは、仕事する上でもかなり心強いのではないでしょうか✨
理論と実践
研修の目的は、やはり社会福祉士としての基礎を学ぶことです。
その中身は、相談援助技術、倫理綱領、地域福祉・開発、ソーシャルワーク実践など多岐に渡ります。
座学、グループワークを通して学びます。
社会福祉士合格後が試験勉強を一生懸命やったあとなので、一番理論が充実しています。
一方で、試験で学んだ理論だけでは実践に活かすことができないし、その方法論もわからないです。
そのため、理論と実践の架け橋の部分を学び、実践ができる社会福祉士になる必要があります。
実践をするにしても社会福祉士として、自分1人の考えで突き進むのは偏っている可能性がないわけではないので危険です。そんなとき、研修などを通じてグループワークで他の仲間の意見を聞きながら取り組むと、違った視点の気付きが得られ、また、仲間と意見を擦り合わせることで連携してコトを解決の方向へ向けていく訓練ができます。
さらに研修で学んだことやその意識が仕事に活きてくるという効果もあります。
地域における連携
社会福祉士会で基礎研修を受けて、仲間ができると、その地域で仕事上の連携がスムーズになります。
人となりを知っているというのは大きいです。自分たちのお客様が利用するときに安心感があるので、お客様も安心感を感じられます。
地域における連携を高めるにはもってこいの機会です。
なぜ、地域における連携が重要かというと、例えば、成年後見人として利用者さんがいるとします。
その利用者さんのADLが落ちてきて、利用者さんとしても介護サービスを利用したいという意向が確認できると、ケアマネージャーさんを通じて介護サービスを利用することになります。
訪問にしても通所にしても、介護サービス事業所に社会福祉士の仲間がいるのといないのとでは、どちらが良いですか?
それはもう、いない方より、いる方ですよね。
もちろん、必ずしも「人」だけの要素ではなく、「事業所」の要素もあります。ですが、いずれにしても社会福祉士の仲間とのつながりで、利用者さんのためにより良い介護サービスの見極めと調整を行うことができます。社会福祉士同士のつながりという点だけでも「インフォーマルサービス」「社会資源」と評価することもできます。